4630万円誤送金ネットカジノ問題に思う
給付金誤送金でオンラインカジノ(ネットカジノ)に使ったというニュースがありました。
そこでちょっとオンラインカジノについて思うことを残しておこうと思います。
2022年8月現在では4630万円の誤送金に加えて、信用組合の横領・着服の事件が発生しています。どちらもオンラインカジノに使ったという供述をしているらしいです。
正直言ってこの問題は根が深いと思っています。
結論:オンラインカジノは悪くない
私の結論としては「オンラインカジノが悪いわけじゃなく、利用者の姿勢が悪い」です。
もちろん、イカサマなどを行っているようなオンラインカジノがあればそれは悪いですが、私が参考にしたオンラインカジノ情報サイトによると、どのカジノも国や政府のラインセンスを取って、かつギャンブル依存症の対策を行って運営しています。
適切な遊び方なら問題はないはずなんですね。
ただし、日本では公認のギャンブル以外は基本的に賭博罪にあたります。民間での賭博自体を禁止しているというわけです。
なのでオンラインカジノは日本では違法と言われています。
オンラインカジノは違法なのか
オンラインカジノ自体は運営している国で合法です。しかし日本では違法であることが濃厚です。
合法なオンラインカジノだけれども日本で遊ぶのが違法、というような見解が主流になっているようですが、それは違うという弁護士の方もいるようです。
なので法整備が整っていない現段階は判断が難しいんです。個人的には岸田総理が違法と言っちゃったのでもう違法にする方向で進めていそうですね。
一方で日本ではIR法案というカジノを含むリゾート計画が進んでいます。オンラインカジノはダメでリアルカジノはOKというのはなんだか矛盾している気がします。
しかもこのIR法案では日本人の参加者は「現金だけ」「入場制限」される可能性があるというんです。
もしこの条件で作られてしまうと、より一層オンラインカジノに参加する人が増えてしまう気がしますね。
だって、クレジットカードも使えるし電子決済にも対応しているんですから、遊びやすい。この状況でオンラインカジノを規制してしまうと大きな国民の反発が起こって大変なことになると思います。
違法行為をしているのはオンラインカジノ利用者
オンラインカジノに関連して逮捕されたというニュースは「オンラインカジノ利用者が違法行為をした」という点が重要ですよね。
オンラインカジノの利用が悪かったんじゃなく「間違って振り込まれたお金を使った」「騙して得たお金を使った」「オンラインカジノを利用してお金を稼いだ」という点が悪いんです。
2022年には山口県の給付金誤送金、鹿児島県の横領着服と、オンラインカジノに関連したニュースが矢継ぎ早に報道されました。
そこにオンラインカジノに使ったという手段が発生したことでオンラインカジノが悪者にされている状況というわけです。
違法行為自体は「詐欺」にあたるというのもニュースでやっていますけど、実際のところ、オンラインカジノのインパクトが強くて「オンラインカジノが悪い」となってしまっていますよね。
オンラインカジノを擁護するわけじゃないですけど、これ結構理不尽に感じます。
一方で東京の上野でオンラインカジノを店で客にやらせて稼ぐという違法行為も逮捕ニュースがあります。
こちらは流石にほぼ「胴元」をやっているわけなので、だめですね。
ただしこれもオンラインカジノを利用した犯罪であって、オンラインカジノ自体は何ら問題ないのでとばっちりです。
これも利用の方法が間違っている、違法であるというのが事実です。
手段として使われたオンラインカジノが注目されてしまっているのがなんとも理不尽です。
オンラインカジノ違法問題まとめ
オンラインカジノは今完全にとばっちりです。悪くはないのに悪者にされている状況。
法整備が整っていないのに違法扱いされたり、目の敵にされて見せしめ的に逮捕者出したり。
とは言ってもすごくセンシティブな問題であることは確かです。
国境を超えてサービスが展開されてきている今、日本の賭博法は時代遅れと言わざるをえない状況です。
賭博に関してはパチンコなどのグレーゾーンにある既存のものも含めて、明確に法整備をしていくことになると思います。
とりあえずオンラインカジノ自体を禁止の方向で整備するのではなく、依存症になる人などの経済的弱者救済の方向性で法整備を行ってほしいものです。
オンラインカジノを目の敵にするのではなく、オンラインカジノを運営する各国との協調を目的として、誰もが納得できる着地点を目指してほしいと思います。